参加無料
工場の5G/L5Gによる無線化の普及推進に向けた課題と対策
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)と5G-ACIA(*)は、工場の5G/L5Gによる無線化の普及推進に向けた課題や対策を議論するジョイント・ワークショップを開催します。奮ってご参加ください。
*5G-ACIA (5G Alliance for Connected Industries and Automation)は、5Gの産業応用の標準を形成するために中心的な役割を担うグローバルフォーラム(https://5g-acia.org/)
5G利用が始まった頃の想定に比べ、工場の5Gによる無線化が十分普及していない状況にあります。今回のワークショップでは、その課題を明確化し、さらにその解決策を洗い出すことで普及の促進を図り、工場運営の効率化やビジネス化を推進していきます。
参加無料
~実施テーマ:
第9回「基礎講座:無線LANの使い方を一から解説」
第10回「無線LANのトラブルシューティング」
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)では、工場のIoT化や情報利活用に関するトレンドや課題を共有するワークショップを開催します。
今回、製造現場で利用する無線LANに関する話題を2回に分けて議論します。
7/5開催のワークショップでは、無線LANをこれから使う方、使っているが基本的なところを理解したい方向けに、基礎講座として無線LANの使い方を一から解説します。なるべく不明な点を残さないよう、質疑応答の時間を設けます。
7/19開催のワークショップでは、無線LANのトラブルシューティングをテーマに議論します。無線LANトラブルのあるある事例を共有し、問題の本質と解決方法を導きます。当日は、皆様からの無線LANトラブル事例の持ち込みを歓迎します。
無線LANについて既に詳しい方は、2回目のワークショップのみへのご参加をお薦めします。お申込みの上、是非ご参加ください。
有志の方からの話題提供 (プレゼン) を歓迎しますので、是非ご検討をお願いします。
プレゼンは、スライド1、2枚でも構いません。
2023年05月25日
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
~製造現場において様々な用途として混在して利用される
多様な無線システムの安定化に向けて大きく前進~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、製造現場の様々な用途として混在して利用される多様な無線システムを安定に共存させるSRF (Smart Resource Flow) 無線プラットフォームの通信規格に準拠した製品群として、Field Manager、SRF Gateway、SRF Device、SRF Sensorの4種の製品を新たに認定しました。これにより、認定製品は4種8製品となりました。認定した製品が普及することにより、ユーザーが安心して製造現場に無線システムを導入することが可能となります。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA) は、製造現場の様々な用途として混在して利用される多様な無線システムを安定に共存させるSRF (Smart Resource Flow) 無線プラットフォームの通信規格に準拠する製品を認定する認証プログラムを実施しています。このたびFFPAは、指定のテストサイトが行った適合性試験、相互接続性試験の結果をもとに、SRF無線プラットフォーム通信規格の技術仕様Ver.1.1に準拠した製品群を新たに認定しました。今回認定した製品は、Field Manager、SRF Gateway、SRF Device、SRF Sensorの4種です。これにより、認定製品は4種8製品となりました。詳細については、FFPAのウェブサイト (https://www.ffp-a.org/certification/jp-index.html) をご覧ください。
認定した製品が普及することにより、製造現場に混在している多様な規格、世代、ベンダーの無線システムが共存及び協調でき、可視化や統合管理が可能となる仕組みが実現されます。無線通信を管理するコントローラは、認定されたマルチベンダーの無線機器を監視、制御することが可能となるため、ユーザーが安心して製造現場に無線通信システムを導入することが可能となります。
SRF無線プラットフォームでは、Field Managerと呼ばれるコントローラ、SRF Gateway、SRF Device、SRF Sensorなどの機器でシステムが構成されており(図1)、それぞれの機器には、設定、ポリシー制御、監視を行う機能が実装されています。指定のテストサイトが実施する適合性試験、相互接続性試験では、テストツールや参照デバイスを用い、機器間でやりとりされるメッセージが通信規格に適合していること、適切に通信が行われていることなどを検証します。FFPAは試験結果を審査し、適合した製品に対して認証登録し、ロゴ(図2)の付与を行います。認証プログラムの概要については、FFPAのウェブサイト (https://www.ffp-a.org/document/jp-index.html) をご覧ください。
図1 SRF無線プラットフォームの構成
図2 SRF無線プラットフォームのロゴ (本ロゴは、FFPAの登録商標です)
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスについて
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために2017年7月に設立された非営利の任意団体。メンバー企業は、2023年4月現在、オムロン株式会社、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、サンリツオートメイション株式会社、国立研究開発法人情報通信研究機構、日本電気株式会社、富士通株式会社、村田機械株式会社、シーメンス株式会社、一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター。会長は、アンドレアス・デンゲル (ドイツ人工知能研究センター)。
FFPA公開サイト : https://www.ffp-a.org/jp-index.html
SRF (Smart Resource Flow)
SRF (Smart Resource Flow) は、マルチレイヤシステム分析を用い、製造に関わる資源 (人、設備、機器、材料、エネルギー、通信など) がスムーズに流れるよう管理するシステム工学戦略。
2023年03月29日
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
~製造現場において様々な用途として混在して利用される
多様な無線システムの安定化に向けて大きく前進~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、製造現場の様々な用途として混在して利用される多様な無線システムを安定に共存させるSRF(Smart Resource Flow)無線プラットフォームの通信規格に準拠した製品群第一号として、Field Manager、SRF Gateway、SRF Device、SRF Sensorの4種の製品を認定しました。認定した製品が普及することにより、ユーザーが安心して製造現場に無線システムを導入することが可能となります。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、製造現場の様々な用途として混在して利用される多様な無線システムを安定に共存させるSRF(Smart Resource Flow)無線プラットフォームの通信規格に準拠する製品を認定する認証プログラムを実施しています。このたびFFPAは、指定のテストサイトが行った適合性試験、相互接続性試験の結果をもとに、SRF無線プラットフォーム通信規格の技術仕様Ver.1.1に準拠した製品群を認定しました。認定した製品は、Field Manager、SRF Gateway、SRF Device、SRF Sensorの4種です。詳細については、FFPAのウェブサイト (https://www.ffp-a.org/certification/jp-index.html) をご覧ください。
認定した製品が普及することにより、製造現場に混在している多様な規格、世代、ベンダーの無線システムが共存及び協調でき、可視化や統合管理が可能となる仕組みが実現されます。無線通信を管理するコントローラは、認定されたマルチベンダーの無線機器を監視、制御することが可能となるため、ユーザーが安心して製造現場に無線通信システムを導入することが可能となります。
SRF無線プラットフォームでは、Field Managerと呼ばれるコントローラ、SRF Gateway、SRF Device、SRF Sensorなどの機器でシステムが構成されており(図1)、それぞれの機器には、設定、ポリシー制御、監視を行う機能が実装されています。指定のテストサイトが実施する適合性試験、相互接続性試験では、テストツールや参照デバイスを用い、機器間でやりとりされるメッセージが通信規格に適合していること、適切に通信が行われていることなどを検証します。FFPAは試験結果を審査し、適合した製品に対して認証登録し、ロゴ(図2)の付与を行います。認証プログラムの概要については、FFPAのウェブサイト (https://www.ffp-a.org/document/jp-index.html) をご覧ください。
図1 SRF無線プラットフォームの構成
図2 SRF無線プラットフォームのロゴ (本ロゴは、FFPAの登録商標です)
製造現場における無線通信の課題
工場などの製造現場では、消費者の多様なニーズに応えるための生産ラインの柔軟な変更を可能とする工場内通信のワイヤレス化や、無線センサを活用した産業機械の故障予知など、無線の利活用が期待されています(*1)。一方で、工場内においては様々な無線システムが混在することや産業機械から電波雑音が発生することにより、無線通信が不安定化することが課題となっています(*1)。例えば、無線LAN等が使う免許不要帯においては、既に製造現場において複数のIoT機器が導入されつつあり、このような機器が発する電波が同じ周波数を利用する場合、互いに干渉し合うことで通信障害が生じ、その可能性を最大限引き出すことができなくなる可能性があります(*2)。
FFPAは、こうした課題に取り組み、国立研究開発法人情報通信研究機構 (NICT) の提案によるSRF無線プラットフォームをシステムの基本構成として採用し、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する通信規格を策定してきました。
(*1) 総務省 令和2年情報通信白書
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd267260.html
(*2) 経済産業省 2020年版ものづくり白書
https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2020/index.html
SRF無線プラットフォームの構成
SRF無線プラットフォームはField Manager、SRF Gateway、SRF Device、SRF Sensorから構成されます(図1)。Field Managerは、複数の無線システムを統合管理するコントローラであり、アプリケーションの要求品質を満たし電波干渉を回避するよう無線リソースを協調し、制御ポリシーにより各無線システムに無線リソースを配分します。SRF Gateway/SRF Deviceは、Field Managerの管理下で無線通信を行う親機/子機であり、Field Managerからの制御ポリシーに従い自律的に無線リソースを制御し、無線回線状態等を測定しField Managerへ通知します。SRF Sensorは、Field Managerの管理下にない無線機器を検知・監視する無線環境センサです。これらの連携動作により、複数の無線システムが混在している無線環境において安定した無線通信を実現します。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスについて
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために2017年7月に設立された非営利の任意団体。メンバー企業は、2023年3月現在、オムロン株式会社、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、サンリツオートメイション株式会社、国立研究開発法人情報通信研究機構、日本電気株式会社、富士通株式会社、村田機械株式会社、シーメンス株式会社、一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター。会長は、アンドレアス・デンゲル (ドイツ人工知能研究センター)。
FFPA公開サイト : https://www.ffp-a.org/jp-index.html
SRF (Smart Resource Flow)
SRF (Smart Resource Flow) は、マルチレイヤシステム分析を用い、製造に関わる資源 (人、設備、機器、材料、エネルギー、通信など) がスムーズに流れるよう管理するシステム工学戦略。
参加無料
~実施テーマ:「ローカル5Gで産業用無線はどう変わるか?」~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)では、工場のIoT化や情報利活用に関するトレンドや課題を共有するワークショップを開催します。
2019年12月に日本におけるローカル5Gの制度化、免許申請の受付が始まってから3年がたち、基地局数は増え続けています。産業用途としてローカル5Gの導入も進んでおり、ユースケースにも実用性で磨きがかかっています。この3年、ローカル5Gへの期待や課題はどう変わったか、取り組み例を紹介し、今後ローカル5Gで産業用無線はどう変わるか、参加者を交えてディスカッションします。この機会に、疑問や課題を投げかけていただけると幸いです。
お申込みの上、是非ご参加ください。
有志の方からの話題提供 (プレゼン) を歓迎しますので、是非ご検討をお願いします。
プレゼンは、スライド1、2枚でも構いません。
参加申し込み、プレゼン希望の方は、以下からお申込みください。
2023年01月18日
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
~5G制御、マルチホップ機能を追加し、様々な用途に対応する最適な無線通信を提供~
製造現場での無線利用に対する期待の高まりを受け、より多くの製品に対してSRF無線プラットフォームの適用を検討していただくため、2022年5月に策定した最新のSRF無線プラットフォーム通信規格の技術仕様Ver.2.0を一般公開しました。技術仕様Ver.2.0では、技術仕様Ver.1.1との後方互換性を保ちながら、新規に5G Control for Frequency Control、5G Control for Multi-radio Integration Control、Multi-hop Controlの機能等を追加しました。技術仕様では、SRF無線プラットフォームのリファレンスアーキテクチャ、機能、機能ブロック間のメッセージ・パラメータ、代表的なシーケンスダイアグラム、データフレームを規定しています。FFPAのウェブサイト (https://www.ffp-a.org/document/jp-index.html) からダウンロードできますので、ご活用ください。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス (FFPA) では、製造現場の様々な用途として混在して利用される多様な無線システムを安定化する協調制御技術であるSRF (Smart Resource Flow) 無線プラットフォームの通信規格の策定を行っています。このたび、製造現場での無線利用に対する期待の高まりを受け、より多くの製品に対してSRF無線プラットフォームの適用を検討していただくため、SRF無線プラットフォーム通信規格の最新の技術仕様Ver.2.0を一般公開しました。
技術仕様Ver.2.0では、SRF無線プラットフォームのリファレンスアーキテクチャ、機能、機能ブロック間のメッセージ・パラメータ、代表的なシーケンスダイアグラム、データフレームを規定しており、技術仕様Ver.1.1との後方互換性を保ち、第5世代移動通信システム(5G)と免許不要周波数帯の無線方式の協調制御を追加し、マルチホップ通信などを可能とするネットワークトポロジーの拡張を行っています。技術仕様Ver.2.0に規定されている機能リスト (無線リソース制御に関連する機能を抜粋) を図1に示します。ここで、5G Control for Frequency Control、5G Control for Multi-radio Integration Control、Multi-hop Controlは、技術仕様Ver.1.1に対して新規に追加した機能です。規定している機能は、基本的な制御である必須機能と、装置やシステムを特徴付けるためにベンダが選択して実装するオプション機能に分類されています。機能ブロック間のメッセージは、アプリケーション・プログラミング・インタフェースの一種であるREST (Representational State Transfer) API により定義されています。また、パラメータはJSON (Java Script Object Notation) フォーマットを使用して定義されています。FFPAのウェブサイト (https://www.ffp-a.org/document/jp-index.html) から技術仕様をダウンロードすることができますので、詳細については、そちらをご参照ください。
図1 技術仕様Ver.2.0に規定されている機能リスト (無線リソース制御に関連する機能を抜粋)
FFPAは、2023年1月25日から27日に東京ビッグサイト (西展示棟1階 西2ホール) で開催されるスマート工場EXPO2023に出展します。展示ブース (小間番号61-80) および新製品・新技術セミナー (1月27日(金) 13:00~13:30) において、FFPAとそのメンバー企業から、最新の技術仕様Ver. 2.0を含むSRF無線プラットフォームの社会展開に関しての最新トピックスを紹介します。また、FFPAでは、FFPAの活動やSRF無線プラットフォームに関心を持っていただいた企業の方々からなるユーザーグループ (2022年12月末時点において52企業・機関) でのコミュニティ活動を行っており、2023年3月上旬に、産業用5G/ローカル5Gをテーマとしたワークショップを開催する予定です。ご関心がある方は、FFPA事務局 (Email:info@ffp-a.org) までご連絡ください。
製造現場における無線通信の課題
工場などの製造現場では、消費者の多様なニーズに応えるための生産ラインの柔軟な変更を可能とする工場内通信のワイヤレス化や、無線センサを活用した産業機械の故障予知など、無線の利活用が期待されています(*1)。一方で、工場内においては様々な無線システムが混在することや産業機械から電波雑音が発生することにより、無線通信が不安定化することが課題となっています(*1)。例えば、無線LAN等が使う免許不要帯においては、既に製造現場において複数のIoT機器が導入されつつあり、このような機器が発する電波が同じ周波数を利用する場合、互いに干渉し合うことで通信障害が生じ、その可能性を最大限引き出すことができなくなる可能性があります(*2)。
FFPAは、こうした課題に取り組み、国立研究開発法人情報通信研究機構 (NICT) の提案によるSRF無線プラットフォームをシステムの基本構成として採用し、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する通信規格を策定してきました。
(*1) 総務省 令和2年情報通信白書
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd267260.html
(*2) 経済産業省 2020年版ものづくり白書
https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2020/index.html
SRF無線プラットフォームの構成
SRF無線プラットフォームはField Manager、SRF Gateway、SRF Device、SRF Sensorから構成されます (図2)。Field Managerは、複数の無線システムを統合管理するコントローラであり、アプリケーションの要求品質を満たし電波干渉を回避するよう無線リソースを協調し、制御ポリシーにより各無線システムに無線リソースを配分します。SRF Gateway/SRF Deviceは、Field Managerの管理下で無線通信を行う親機/子機であり、Field Managerからの制御ポリシーに従い自律的に無線リソースを制御し、無線回線状態等を測定しField Managerへ通知します。SRF Sensorは、Field Managerの管理下にない無線機器を検知・監視する無線環境センサです。これらの連携動作により、複数の無線システムが混在している無線環境において安定した無線通信を実現します。
図2 SRF無線プラットフォームの構成
SRF無線プラットフォーム通信規格技術仕様Ver. 2.0概要
技術仕様Ver.2.0では、SRF無線プラットフォームが適切に制御し統合管理を行う対象とする無線システムとして、技術仕様Ver.1.1までに対応してきた免許不要周波数帯の無線システムに加え、新たに5Gを追加しました。技術仕様Ver.2.0を用いることで、5Gと免許不要周波数帯の無線方式の双方に対応した無線機器は、より安定した通信や効率的な周波数利用を実現することができるようになります。例えば、5Gと免許不要周波数帯の無線システムの複数方式をサポートするコンボデバイスを搭載する自律移動ロボット (AMR: Autonomous Mobile Robot) が導入された現場においては、複数回線の切り替えや並列伝送による安定通信が可能になります (図3)。例えば、(1) AMRが免許不要周波数帯の無線システムで通信を行いながら移動する際、その周辺に設置された他のデバイスの通信により免許不要周波数帯が混雑している場合には、通信方式を5Gに切り替える、(2) AMRが移動や停止などの制御に関するデータと、AMRに搭載されたカメラからの動画データを、それぞれ無線で送受信する際、周波数帯の混雑状況に応じて制御に関するデータと動画データを免許不要周波数帯の無線システムと5Gを適切に切り替えて送受信する、といった制御が自律的に行われます。
さらに、技術仕様Ver.2.0ではSRF無線プラットフォームを構成する要素の1つであるSRF Gatewayでネットワークを中継するマルチホップ通信機能を追加しました。このマルチホップ通信では、SRF Gateway間の無線接続や、SRF Deviceを経由したSRF Gateway同士の接続が可能になります。これにより、安定した無線通信のカバレッジを容易に拡大することが可能になります。また、有線ネットワーク上にSRF Gatewayを設けることで、有線/無線混在ネットワークにも対応し、例えば5Gと有線の並列伝送のように、複数回線統合制御の柔軟性を向上させることができます。
図3 5Gに対応したSRF無線プラットフォームの活用例
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスについて
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために2017年7月に設立された非営利の任意団体。メンバー企業は、2022年12月末現在、オムロン株式会社、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、サンリツオートメイション株式会社、国立研究開発法人情報通信研究機構、日本電気株式会社、富士通株式会社、村田機械株式会社、シーメンス株式会社、一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター。会長は、アンドレアス・デンゲル (ドイツ人工知能研究センター)。
FFPA公開サイト : https://www.ffp-a.org/jp-index.html
SRF (Smart Resource Flow)
SRF (Smart Resource Flow) は、マルチレイヤシステム分析を用い、製造に関わる資源 (人、設備、機器、材料、エネルギー、通信など) がスムーズに流れるよう管理するシステム工学戦略。
[ 11/3更新 ]
参加無料
~実施テーマ:「多様化する産業用無線通信の適材適所な活用」~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)では、工場のIoT化や情報利活用に関するトレンドや課題を共有するワークショップを開催します。
9月の電波法改正により、920MHz帯活用への期待がさらに高まると予想されています。そこで今回のテーマは、「多様化する産業用無線通信の適材適所な活用」。920MHz帯無線規格Wi-Fi HaLow (IEEE 802.11ah)・最新の無線LAN規格Wi-Fi 6/6E (IEEE 802.11ax)・ローカル5Gのそれぞれの動向、特徴やユースケースを紹介し、これらに対する皆様の期待や不明点、またこれらの無線通信を組み合わせたソリューション事例等を共有し、ディスカッションします。
お申込みの上、是非ご参加ください。
※Wi-Fi, Wi-Fi HaLow, Wi-Fi 6/6EはWi-Fi Allianceの登録商標です。
有志の方からのプレゼンを歓迎しますので、是非ご検討をお願いします。
プレゼンは、スライド1、2枚でも構いません。
参加申し込み、プレゼン希望の方は、以下からお申込みください。
参加無料
~実施テーマ:「ロボット活用による製造現場の自動化/省人化/無人化」~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、工場のIoT化や情報利活用に関するトレンドや課題を共有するワークショップを開催します。
ニューノーマル時代を迎えたいま、常に人が現場に張り付くことなく、遠隔監視・遠隔作業が可能となる生産プロセスへの要求も高まっています。今回のワークショップでは、ロボット活用による製造現場の自動化/省人化/無人化について、A&Tロボティクス株式会社様およびオムロン株式会社様より、各社の取組みについての話題をご提供いただき、議論します。
有志の方からのプレゼンを歓迎しますので、是非ご検討をお願いします。
プレゼンは、スライド1、2枚でも構いません。
参加申し込み、プレゼン希望の方は、以下からお申込みください。
2022年05月24日
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
~製造現場のDXに貢献する無線通信の安定化技術を拡張~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)*1 は、SRF無線プラットフォーム*2 を第5世代移動通信システム(5G)に対応させるための技術仕様Ver.2.0を策定しました。本技術仕様では、5Gと免許不要周波数帯の無線システムなどを適切に制御することにより、製造現場における様々な用途に対して、より安定した通信や効率的な周波数利用を実現します。さらに、マルチホップ通信機能が追加され、安定した無線通信のカバレッジを容易に拡大することが可能になります。
製造現場では、自動化や省人化、変種変量生産、様々な不確実性への対応などのため、ロボットや自動搬送機などの制御や、IoTにより人や製造設備からリアルタイムに取得したデータをAIで分析することによる検査や作業支援など様々な形でデータを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが増えてきています。また、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を経て、常に人が現場に張り付くことなく、遠隔監視・遠隔作業が可能となる生産プロセスへの要求も高まっています。こうしたなか、移動する搬送機や人に対する通信手段の提供や、情報化された設備の設置容易性の向上のため、無線通信への期待は高まっており、無線機器の導入が着実に広がっています。また、5Gの登場は大きな注目を集めており、様々な実証実験などが行われ、活用への期待が高まっています。
一方、製造現場では様々な用途で様々な規格の無線通信が利用され、異なる世代の規格や異なるベンダーによる通信機器が混在しています。この状況では、従来の無線システムの場合、システム間の調整が行われず、通信障害などの問題が発生することがあります。また、レイアウト変更や周囲の構造物の移動による電波の遮蔽や反射の影響、他の無線システムからの干渉などの要因により、安定した通信ができなくなることがあります。さらに、複数の無線システムを利用する場合、互いの干渉による通信品質の劣化など、さまざまなリスクがあります。これらのリスクを低減するためには、通信や電波の状態を製造現場全体で可視化し、適切に無線機器を制御し、統合管理をすることが重要になります。
FFPAは、こうした課題に取り組み、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の提案によるSRF無線プラットフォームをシステムの基本構成として採用し、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する通信規格を策定してきました。各ベンダーが開発した無線機器をつなぎ、無線通信の可視化と統合管理を容易に実現するため、SRF無線プラットフォーム通信規格技術仕様Ver.1.1を策定し、2021年10月に一般公開しました。SRF無線プラットフォームにより、干渉を抑制し、安定した通信が実現されます (図1)。
FFPAは、SRF無線プラットフォームの通信規格に関する最新の技術仕様としてVer.2.0の策定を完了しました。本仕様では、一般公開中のSRF無線プラットフォーム規格技術仕様Ver.1.1に対し、5Gへの対応の追加と、マルチホップ通信などを可能とするネットワークトポロジーの拡張を行っています。
5Gへの対応: 技術仕様Ver.2.0では、SRF無線プラットフォームが適切に制御し統合管理を行う対象とする無線システムとして、技術仕様Ver.1.1までに対応してきた免許不要周波数帯の無線システムに加え、新たに5Gを追加しました。技術仕様Ver.2.0を用いることで、5Gと免許不要周波数帯の無線方式の双方に対応した無線機器は、より安定した通信や効率的な周波数利用を実現することができるようになります。例えば、5Gと免許不要周波数帯の無線方式の複数方式をサポートするコンボデバイスを搭載する自律移動ロボット(AMR: Autonomous Mobile Robot)が導入された現場においては、(1) AMRが免許不要周波数帯の無線方式で通信を行いながら移動する際、その周辺に設置された他のデバイスの通信により免許不要周波数帯が混雑している場合には、通信方式を5Gに切り替える、(2) AMRが移動や停止などの制御に関するデータと、AMRに搭載されたカメラからの動画データを、それぞれ無線で送受信する際、周波数帯の混雑状況に応じて制御に関するデータと動画データを免許不要周波数帯の無線方式と5Gを適切に切り替えて送受信する、といった制御が自律的に行われます (図2)。
ネットワークトポロジーの拡張: 技術仕様Ver.2.0ではSRF無線プラットフォームを構成する要素の1つであるSRF Gatewayでネットワークを中継するマルチホップ通信機能を追加しました。このマルチホップ通信では、SRF Gateway間の無線接続や、SRF Deviceを経由したSRF Gateway同士の接続が可能になります。これにより、安定した無線通信のカバレッジを容易に拡大することが可能になります。また、有線ネットワーク上にSRF Gatewayを設けることで、有線/無線混在ネットワークにも対応し、例えば5Gと有線の並列伝送のように、複数回線統合制御の柔軟性を向上させることができます。
SRF無線プラットフォーム通信規格技術仕様Ver.2.0は、現在、FFPAの会員に対して公開されています。FFPAの入会方法など、詳細についてはFFPA事務局(info@ffp-a.org)にお問合せください。
FFPAは、5月25日から27日に東京ビッグサイトで開催されるWTP2022に出展します。西3・4ホール小間番号A03でのFFPAの展示では、SRF無線プラットフォーム、認証プログラム、そして、メンバー企業に関する展示を行います。また、5月26日(木)10時20分から13時20分にセミナー会場Dで開催されるセミナー「Flexible Factory: 製造現場のDXを支える無線活用の最新動向」では「SRF無線プラットフォームの社会展開 ~製造現場の無線通信を安定化しデジタル化を促進~」と題し、FFPAの最新情報をご紹介します。
*1 フレキシブルファクトリパートナーアライアンスについて
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために2017年7月に設立された非営利の任意団体。
メンバー企業は、2022年4月末現在、オムロン株式会社、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、国立研究開発法人情報通信研究機構、日本電気株式会社、富士通株式会社、サンリツオートメイション株式会社、村田機械株式会社、シーメンス株式会社、一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター。会長は、アンドレアス・デンゲル(ドイツ人工知能研究センター)。
https://www.ffp-a.org/jp-index.html
*2 SRF無線プラットフォーム
多種多様な無線機器や設備を繋ぎ、安定に動作させるためのシステム構成。SRF(Smart Resource Flow)は、マルチレイヤシステム分析を用い、製造に関わる資源(人、設備、機器、材料、エネルギー、通信など)がスムーズに流れるよう管理するシステム工学戦略。SRF無線プラットフォームの技術仕様は、FFPAによって策定されている。
図1 SRF無線プラットフォームの導入効果
図2 5Gに対応したSRF無線プラットフォームの活用例
参加無料
~実施テーマ:「Factory IoTでのMECの役割」~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、工場のIoT化や情報利活用に関するトレンドや課題を共有するワークショップを開催します。
今回のワークショップでは、Factory IoTの普及に伴うMEC(Multi-access Edge Computing)の必要性について議論します。MES(製造実行システム)などでのデータの持ち方や、MECによる各種分析・見える化が現場にもたらす付加価値など、現状や課題、あるべき姿を共有します。(提案者:野村総合研究所様)
有志の方からのプレゼンを歓迎しますので、是非ご検討をお願いします。
プレゼンは、スライド1、2枚でも構いません。
参加申し込み、プレゼン希望の方は、以下からお申込みください。
2021年12月27日
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
~製造現場向け無線通信を安定化し、IoTで生産性を向上~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)*1 は、製造現場の様々な用途として混在して利用される多様な無線システムの安定化を図ることができるSRF無線プラットフォーム*2 の通信規格に準拠する無線機器を認定する認証プログラムを開始しました。本プログラムでは、適合性試験、相互接続試験を指定のテストサイトで実施し、その結果をもとにFFPAが通信規格に準拠する製品を認定します。認定した製品が普及することにより、製造現場に混在している多様な規格、世代、ベンダーの無線システムが共存及び協調でき、可視化や統合管理が可能となる仕組みが実現されます。無線通信を管理するコントローラは、認定されたマルチベンダーの無線機器を監視、制御することが可能となるため、ユーザーが安心して製造現場に無線通信システムを導入することが可能となります。
工場では自動化・省人化や変種変量生産への対応のため、ロボットや自動搬送機などの制御や、リアルタイムに人や製造設備からの情報を得て、AIやIoTを活用した検査、分析、作業支援などを行う機会が増えてきています。ニューノーマル時代を迎えたいま、常に人が現場に張り付くことなく、遠隔監視・遠隔作業が可能となる生産プロセスへ移行しつつあります。こうしたなか、移動する搬送機や人に対する通信手段を提供するため、また情報化された設備の設置容易性を高めるために、無線通信を幅広く利用する機運が高まっており、無線機器の導入が着実に広がっています。
一方で、工場で使用される通信機器は、規格や世代が混在し、通信システムの用途や、ベンダーも異なります。特に従来の無線システムの場合には、システム間の調整がされず、通信障害の問題が発生することがあります。また、レイアウト変更や周囲の構造物の移動による電波の遮蔽や反射の影響、他の無線システムからの干渉などの要因により、安定した通信ができなくなることがあります。さらに複数の無線システムを利用する場合には互いの干渉による通信品質の劣化など、さまざまなリスクがあります。こうしたリスクを低減するために、通信や電波の状態を製造現場全体で可視化し、適切に無線機器を制御し、統合管理をすることが重要になります。
FFPAは、こうした課題に取り組み、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の提案によるSRF無線プラットフォームをシステムの基本構成として採用し、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する通信規格を策定してきました。各ベンダーが開発した無線機器をつなぎ、無線通信の可視化と統合管理を容易に実現するために、SRF無線プラットフォームの技術仕様を策定し、2021年10月に一般公開いたしました。
FFPAは、SRF無線プラットフォームの通信規格に準拠する無線機器を認定する認証プログラムを開始しました。本プログラムでは、適合性試験、相互接続試験を指定のテストサイトで実施し、その結果をもとにFFPAが通信規格に準拠する製品を認定します。認定した製品が普及することにより、製造現場に混在している多様な規格、世代、ベンダーの無線システムが共存及び協調でき、可視化や統合管理が可能となる仕組みが実現されます。無線通信を管理するコントローラは、認定されたマルチベンダーの無線機器を監視、制御することが可能となるため、ユーザーが安心して製造現場に無線通信システムを導入することが可能となります。
SRF無線プラットフォームでは、Field Managerと呼ばれるコントローラ、SRF Gateway/AP、SRF Device、SRF Sensorなどの機器でシステムが構成されており(図1、2)、それぞれの機器には設定、ポリシー制御、監視を行う機能が実装されています。適合性試験、相互接続試験では、テストツールや参照デバイスを用い、機器間でやりとりされるメッセージが通信規格に適合し、適切に通信が行われることを検証し、合否の判定を行います。FFPAは判定結果を確認し、合格した製品に対してロゴ(図3)を付与します。
認証プログラムの概要については、FFPAのウェブサイト(https://www.ffp-a.org/document/jp-index.html)をご覧ください。
SRF無線プラットフォームの技術仕様(Ver.1.1)は、FFPAのウェブサイト(https://www.ffp-a.org/contact-spec/)から無料でダウンロードすることができます。なお認証プログラムへ参加するためには、FFPAの会員になる必要があります。FFPAの入会方法など、詳細についてはFFPA事務局(info@ffp-a.org)にお問合せください。
現在策定を進めている技術仕様Ver.2.0では、製造現場の無線化を更に進展させるために、5Gを収容する機能を追加し、5Gと免許不要周波数帯の無線技術の協調制御を実現します。さらに、ネットワークトポロジーを拡張して、有線と無線が混在するネットワークへの対応や無線カバレッジの拡大などを可能とします。
FFPAでは引き続き、製造現場の様々な情報の可視化と、ネットワークに接続された設備の統合管理を可能とするSRF無線プラットフォームの普及を促進し、製造現場の生産性向上のための無線通信の利活用を推進していきます。
*1 フレキシブルファクトリパートナーアライアンスについて
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために2017年7月に設立された非営利の任意団体。
メンバー企業は、2021年11月末現在、オムロン株式会社、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、国立研究開発法人情報通信研究機構、日本電気株式会社、富士通株式会社、サンリツオートメイション株式会社、村田機械株式会社、シーメンス株式会社、一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター。会長は、アンドレアス・デンゲル(ドイツ人工知能研究センター)。
https://www.ffp-a.org/jp-index.html
*2 SRF無線プラットフォーム
多種多様な無線機器や設備を繋ぎ、安定に動作させるためのシステム構成。SRF(Smart Resource Flow)は、マルチレイヤシステム分析を用い、製造に関わる資源(人、設備、機器、材料、エネルギー、通信など)がスムーズに流れるよう管理するシステム工学戦略。SRF無線プラットフォームの技術仕様は、FFPAによって策定されている。
図1 SRF無線プラットフォームの導入効果
図2 SRF無線プラットフォームの実装例
図3 SRF無線プラットフォームのロゴ (本ロゴは、FFPAの登録商標です)
2021年11月09日
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)の会長、アンドレアス・デンゲルが、令和3年秋の叙勲において、旭日中綬章を受章いたしましたので、お知らせします。
本受章は、日本・ドイツ間の学術交流及び相互理解の促進に寄与した長年の功績に対するものです。
・カイザースラウテルン工科大学情報処理学科教授
・ドイツ人工知能研究センター所長
・フレキシブルファクトリパートナーアライアンス会長
2021年10月14日
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
~マルチベンダーの機器をつなぎ、ネットワークの可視化と統合管理を実現~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)*1 は、製造現場の様々な用途として混在して利用される多様な無線システムを安定化し、ネットワークの可視化と統合管理を図るために必要な通信規格の技術仕様を一般公開しました。
FFPAは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の提案によるSRF無線プラットフォーム*2 をシステムの基本構成として採用し、通信規格の技術仕様や適合性試験仕様を策定してきました。このほど、製造現場での無線利用に対する期待の高まりを受け、より多くの製品に対してSRF無線プラットフォームの適用を検討していただくため、技術仕様Ver. 1.1を一般公開することにしました。本技術仕様に準拠した製品が普及することにより、製造現場に混在している多様な規格、世代、ベンダーの無線システムが共存及び協調でき、可視化や統合管理が可能となる仕組みが実現されます。
本技術仕様では、無線機器に実装する設定、ポリシー制御、監視を行う機能の定義と、アプリケーション・プログラミング・インタフェースの一種であるREST APIを用いたメッセージが規定されています。FFPAは、本技術仕様に準拠する製品に対して実施する認証プログラムを2021年中に開始する予定です。
FFPAでは現在、5G(第5世代移動通信システム)との連携や、有線と無線を統合したネットワークトポロジーの実現のために機能を拡張した技術仕様Ver. 2.0の策定を進めています。今後も継続して、SRF無線プラットフォームを普及させていくことにより、製造現場の無線化を推進します。
工場では自動化・省人化や変種変量生産への対応のため、ロボットや自動搬送機などの制御や、リアルタイムに人や製造設備からの情報を得て、AIやIoTを活用した検査、分析、作業支援などを行う機会が増えてきています。ニューノーマル時代を迎えたいま、常に人が現場に張り付くことなく、遠隔監視・遠隔作業が可能となる生産プロセスへ移行しつつあります。こうしたなか、移動する搬送機や人に対する通信手段を提供するため、また情報化された設備の設置容易性を高めるために、無線通信はなくてはならないものになっています。
工場で使用される通信機器は、規格や世代が混在し、通信システムの用途や、ベンダーも異なります。無線システムの場合には、システム間の調整がされず、通信障害の問題が発生することがあります。また、稼働した無線システムが、レイアウト変更や周囲の構造物の移動、他の無線システムからの干渉などの要因により、安定した通信ができなくなることもあります。
FFPAは、こうした課題に取り組み、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現するSRF無線プラットフォーム(図1)の規格を策定してきました。各ベンダーが開発した無線機器をつなぎ、無線通信の可視化と統合管理を容易に実現するために、SRF無線プラットフォームの技術仕様を2019年9月に、適合性試験仕様を2021年1月にそれぞれ策定しました。
このほどFFPAは、製造現場での無線利用に対する期待の高まりを受け、より多くの製品に対してSRF無線プラットフォームの適用を検討していただくため、SRF無線プラットフォームの技術仕様(Ver.1.1)を一般公開しました。技術仕様は、FFPAのウェブサイト(https://www.ffp-a.org/contact-spec/)から無料でダウンロードすることができます。
公開する技術仕様では、SRF無線プラットフォームのリファレンスアーキテクチャ、機能、機能間のインタフェース、メッセージ、代表的なシーケンスダイアグラム、およびデータフレームが規定されています。Field Managerと呼ばれるコントローラ、SRF Gateway/AP、SRF Device、SRF Sensorなどの機器(図2)を対象に、各機器に実装する設定、ポリシー制御、監視を行う機能や、アプリケーション・プログラミング・インタフェースの一種であるREST APIを用いたメッセージが定義されています。本規格の採用により、製造現場に混在している多様な規格、世代、ベンダーの無線システムが共存及び協調でき、可視化や統合管理が可能となります。
さらに現在策定を進めている技術仕様Ver.2.0では、製造現場の無線化を更に進展させるために、5Gを収容する機能を追加し、5Gと免許不要周波数帯の無線技術の協調制御を実現します。さらに、ネットワークトポロジーを拡張して、有線と無線が混在するネットワークへの対応や無線カバレッジの拡大などを可能とします。
またFFPAは、本技術仕様に準拠する製品に対して実施する認証プログラムを2021年中に開始する予定です。この認証プログラムでは、テストツールや参照機器を使って、製品がSRF無線プラットフォームの技術仕様に準拠していることを認証する仕組みをつくり、認証製品にはロゴ(図3)を付与します。なお適合性試験仕様へのアクセスや、認証プログラムへ参加するためには、FFPAの会員になる必要があります。FFPAの入会方法など、詳細についてはFFPA事務局(info@ffp-a.org)にお問合せください。
FFPAでは引き続き、2021年中の開始を目指して、認証プログラムの準備を進めてまいります。製造現場の様々な情報の可視化と、ネットワークに接続された設備の統合管理を可能とするSRF無線プラットフォームの普及を促進し、製造現場の生産性向上のための無線通信の利活用を推進していきます。
*1 フレキシブルファクトリパートナーアライアンスについて
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために2017年7月に設立された非営利の任意団体。
メンバー企業は、2021年7月末現在、オムロン株式会社、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、国立研究開発法人情報通信研究機構、日本電気株式会社、富士通株式会社、サンリツオートメイション株式会社、村田機械株式会社、シーメンス株式会社、一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター。会長は、アンドレアス・デンゲル(ドイツ人工知能研究センター)。
https://www.ffp-a.org/jp-index.html
*2 SRF無線プラットフォーム
多種多様な無線機器や設備を繋ぎ、安定に動作させるためのシステム構成。SRF(Smart Resource Flow)は、マルチレイヤシステム分析を用い、製造に関わる資源(人、設備、機器、材料、エネルギー、通信など)がスムーズに流れるよう管理するシステム工学戦略。SRF無線プラットフォームの技術仕様は、FFPAによって策定されている。
図1 SRF無線プラットフォームの動作イメージ
図2 SRF無線プラットフォームの実装例
図3 SRF無線プラットフォームのロゴ (本ロゴは、FFPAの登録商標です)
参加無料
~実施テーマ:「製造現場における無線の課題」~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)では、工場のIoT化や情報利活用に関するトレンドや課題を共有するワークショップを開催します。今回のテーマは、「製造現場における無線の課題」。製造現場の無線に関わる課題やリアルな困りごと、それらにどのように対応したか等を皆様で共有し、 それらの課題解決に向けてSRF無線プラットフォームに期待することをディスカッションします。お申込みの上、是非ご参加ください。
5G Alliance for Connected Industries and Automation (5G-ACIA)
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
2020年04月09日
~産業用5Gのグローバルエコシステム形成を推進~
5Gの活用を検討するグローバルなアライアンスである5G-ACIAとフレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、産業用無線通信、 特に5Gの産業応用におけるグローバルなエコシステム形成を目指して協力するため、覚書(MoU)に署名しました。 この新たなパートナーシップにより、スマート工場での無線通信の利活用を推進します。
5G-ACIAとFFPAはこの2年間、産業用無線通信の分野における新しい無線の利活用について情報交換をしてきました。 この分野で5Gの市場ニーズが顕著になってきたことに伴い、両者はより緊密な関係を確立するため新たな一歩を踏み出すことにしました。 MoUに記載された活動項目には、ユースケースと要件の抽出・分析などの共同作業、共同マーケティングとプロモーションの活動、および情報や出版物の交換が含まれています。
「FFPAとのコラボレーションが次の段階に入ることに大きな期待を抱いています」と、5G-ACIAの会長であるアンドレアス・ミュラー氏(ボッシュ)は述べています。 「これまでの良好で実り多いパートナーシップに基づいて、私たちの関係をさらに強化し、無線通信、 特に製造業およびプロセス産業における5Gの広範な採用への道を共同で切り開くことを楽しみにしています。 多くのエンドユーザーと、多くのOTおよびICT企業を保有している産業大国日本は、5G-ACIAにとって重要です。 日本の関係する皆様からの牽引力を得て、グローバルな存在感をさらに強化できることを望んでいます。」
FFPAの代表幹事である丸橋建一氏(NEC)は次のように付け加えています。 「5Gが市場で利用可能になることを待ち望んできました。FFPAで策定したSRF無線プラットフォームの技術仕様は、 主に免許不要帯での複数の無線通信システムの協調制御のために開発され、工場のような環境でも安定した動作を保証します。 しかしながら、これまでは免許帯で運用する大容量、超低遅延の無線通信技術、すなわち5Gが欠落していました。 5G-ACIAとFFPAのコラボレーションは、無線通信を活用し、生産性を高めることができる工場の未来ビジョンを明示します。」
5G-ACIAについて:
5G-ACIA (5G Alliance for Connected Industries and Automation)は、5Gの産業応用の標準を形成するために中心的な役割を担うグローバルフォーラムです。
5G-ACIAのメンバーは、5Gがもたらす革新的な変化に共同で準備し、産業ニーズの理解を促進し、きわめて魅力的な新興市場を洞察します。
5G-ACIAは、OTおよびICT企業、学界、および関連するすべてのステークホルダーに対し、
産業上のニーズに応えて5Gの開発と展開に影響を与える独自プラットフォームを提供します。
現在、60を超える企業・組織がメンバーとなり、5Gの主要な標準化団体である3GPPに働きかけた結果を直接利用できるようになっています。
5G-ACIAは市場を代表する立場で3GPPのパートナーであり、ZVEI(ドイツ電気・電子工業連盟)の正式なワーキングパーティです。
https://www.5g-acia.org
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスについて:
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術を規格化し、
SRF無線プラットフォームの標準化、およびその普及促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために2017年7月に設立された非営利の任意団体です。
5Gを取り込むSRF無線プラットフォームの次世代規格を策定しています。
https://www.ffp-a.org/jp-index.html
連絡先:
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
厚東(ことう) 肇
info@ffp-a.org
5G-ACIA
Sven Stern
SvenMorten.Stern@zvei.org
参加無料
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、2/12-14に東京ビックサイトで開催されるスマート工場EXPOに出展します。 また初日(2/12)に技術セミナーを開催します。ご興味のある方は、是非ご参加ください。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
2020年01月09日
~技術仕様を参照できるAdopter会員の募集を開始~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)*1は、製造現場の様々な用途として混在して利用される多様な無線システムの安定化を図るために必要な通信規格の技術仕様を提供します。本技術仕様では、SRF無線プラットフォームの機能、インターフェースを規定し、製造現場に混在している多様な世代、規格、メーカーの無線システムが共存及び協調できる仕組みを実現しています。
技術仕様は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の提案によるSRF無線プラットフォーム*2を規格として策定したものです。本プラットフォームを適用することにより、マルチベンダーの機器で構成される工場ネットワークにおいても安定した無線通信を利用することが可能となり、製造現場の様々な情報の可視化と統合管理を容易に実現することができます。
本日より、技術仕様を参照できるAdopter会員*3の募集を開始します(問合先:info@ffp-a.org)。FFPAでは今後、テスト仕様の策定を進め、2020年中ごろを目途に認証プログラムを開始する予定です。
*1 フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために設立された非営利の任意団体。
http://www.ffp-a.org/jp-index.html
*2 SRF無線プラットフォーム
多種多様な無線機器や設備を繋ぎ、安定に動作させるためのシステム構成。SRF(Smart Resource Flow)は、マルチレイヤシステム分析を用い、製造に関わる資源(人、設備、機器、材料、エネルギー、通信など)がスムーズに流れるよう管理するシステム工学戦略。
*3 Adopter会員
Adopter会員は、(1)技術仕様の参照、(2)技術仕様に基づく製品の製造、販売、(3)製品の認証プログラム(計画中)への参加が可能となります。
FFPAの規定(英文:会則、IPRポリシー、機密保持&著作権の取り扱い)は、以下をご覧ください。
https://www.ffp-a.org/document/jp-index.html
Adopter会員の年会費は10万円です。
参加無料
~実施テーマ:「5G×製造」~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)では、工場のIoT化や情報利活用に関するトレンドや課題を共有するワークショップを開催します。今回のテーマは、「5G×製造」。現在もっともホットな話題である5Gが製造現場にもたらす変化の可能性について、徹底的に議論する場を提供します。お申込みの上、是非ご参加ください。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
2020年01月09日
~技術仕様を参照できるAdopter会員の募集を開始~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)*1は、製造現場の様々な用途として混在して利用される多様な無線システムの安定化を図るために必要な通信規格の技術仕様を提供します。本技術仕様では、SRF無線プラットフォームの機能、インターフェースを規定し、製造現場に混在している多様な世代、規格、メーカーの無線システムが共存及び協調できる仕組みを実現しています。
技術仕様は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の提案によるSRF無線プラットフォーム*2を規格として策定したものです。本プラットフォームを適用することにより、マルチベンダーの機器で構成される工場ネットワークにおいても安定した無線通信を利用することが可能となり、製造現場の様々な情報の可視化と統合管理を容易に実現することができます。
本日より、技術仕様を参照できるAdopter会員*3の募集を開始します(問合先:info@ffp-a.org)。FFPAでは今後、テスト仕様の策定を進め、2020年中ごろを目途に認証プログラムを開始する予定です。
*1 フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために設立された非営利の任意団体。
http://www.ffp-a.org/jp-index.html
*2 SRF無線プラットフォーム
多種多様な無線機器や設備を繋ぎ、安定に動作させるためのシステム構成。SRF(Smart Resource Flow)は、マルチレイヤシステム分析を用い、製造に関わる資源(人、設備、機器、材料、エネルギー、通信など)がスムーズに流れるよう管理するシステム工学戦略。
*3 Adopter会員
Adopter会員は、(1)技術仕様の参照、(2)技術仕様に基づく製品の製造、販売、(3)製品の認証プログラム(計画中)への参加が可能となります。
FFPAの規定(英文:会則、IPRポリシー、機密保持&著作権の取り扱い)は、以下をご覧ください。
https://www.ffp-a.org/document/jp-index.html
Adopter会員の年会費は10万円です。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、
無線通信が利用される製造現場で活用できるフレキシブルファクトリセキュリティガイドライン(日本語版)をウェブサイトで公開しました。
このガイドラインは、工場におけるサイバーセキュリティ対策を、守るべき資産、脅威、リスクとともに記述したもので、4月に公開した英語版を訳したものです。
このガイドラインは、株式会社カスペルスキー、株式会社 FFRI、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社、日本電気株式会社の専門家により検討され、策定されたものです。
ガイドラインは、以下のサイトから無料でダウンロードすることができます。
https://www.ffp-a.org/document/jp-index.html
なお協力パートナーであるFlexible Factory Project (国立研究開発法人情報通信研究機構)が、より製造現場に近い部門で活用できるセキュリティ導入ガイドを公開していますので、こちらもご活用ください。
(http://www2.nict.go.jp/wireless/ffpj.html)
参加無料
~主に製造業の方向けに座学、体験型講習を行います~
本講習会は、総務省「IoT機器等の電波利用システムの適正利用のためのICT人材育成事業」として、 工場向けワイヤレスIoTを適切に利活用できる人材を育成することを目的として開催します。
本講習会では、座学講習及び実機演習形式で、工場向けワイヤレスIoTを導入・運用するために必要な無線通信の基礎知識(電波の特性・関連制度等)、 工場におけるIoTの導入効果・事例や円滑な導入・運用方法について講習を行います。
なお各会場には定員がありますので、お早目にお申込みください。
主催: 全国の総合通信局、他
後援: フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)、他
開催日 | 申込締切日 | 開催場所 | 詳細情報 (クリックすると詳細情報が表示されます) | |
---|---|---|---|---|
近畿 | 10月30日(水) | 募集終了 | 滋賀県大津市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 滋賀 |
信越 | 11月6日(水) | 募集終了 | 新潟県三条市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 燕三条 |
四国 | 11月12日(火) | 募集終了 | 愛媛県松山市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 愛媛 |
東北 | 12月3日(火) | 募集終了 | 岩手県盛岡市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 岩手 |
信越 | 12月10日(火) | 募集終了 | 長野県岡谷市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 岡谷 |
北陸 | 12月13日(金) | 募集終了 | 石川県金沢市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 金沢 |
九州 | 12月18日(水) | 募集終了 | 長崎県長崎市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 長崎 |
北海道 | 1月16日(木) | 募集終了 | 北海道釧路市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 釧路 |
九州 | 1月24日(金) | 募集終了 | 熊本県熊本市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 熊本 |
関東 | 1月28日(火) | 募集終了 | 千葉県千葉市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 (千葉県) |
東海 | 1月31日(金) | 募集終了 | 愛知県豊橋市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 豊橋 |
沖縄 | 2月4日(水) | 募集終了 | 沖縄県うるま市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 沖縄 |
2019年09月24日
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
国立研究開発法人情報通信研究機構
~製造現場の様々な情報の可視化と統合管理を実現~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)*1は、製造現場の様々な用途として混在して利用される多様な無線システムの安定化を図るために必要な通信規格の技術仕様策定を完了しました。本技術仕様は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の提案によるSRF無線プラットフォーム*2をシステムの基本構成として採用しています。本プラットフォームを適用することにより安定した無線通信を利用することが可能となり、製造現場の様々な情報の可視化と統合管理を容易に実現することができます。
本技術仕様では、SRF無線プラットフォームの機能、インターフェースを規定し、製造現場に混在している多様な世代、規格、メーカーの無線システムが共存及び協調できる仕組みを実現しています。
本技術仕様の概要は、FFPAが10月31日に開催するセミナー「SRF無線プラットフォームで創る未来の製造現場 ~FFPAの技術仕様Ver.1を解説~」において発表します。
※SRF無線プラットフォームの研究開発は、NICTが総務省から受託した「狭空間における周波数稠密利用のための周波数有効利用技術の研究開発」により、実施しています。
製造現場では、人手不足や働き方の変化などによる制約がある中で、生産性向上のための情報通信技術の利活用が進んでいます。とりわけ無線通信を活用したい製造現場の声として以下の声があります。
・後付けセンサ:無線通信を利用して品質管理のため古い機械の詳細な状態を簡単に知りたい。
・移動体(人、AGV):人やAGV(自動搬送機)などは動き回るので、無線通信が必須である。
・工程やレイアウトの柔軟な変更:検査やプロセス監視のため、無線通信を利用してカメラを自由に設置したい。
機器状態監視、製品検査、工程管理、環境センシング、機器制御など多様な用途(アプリケーション)で無線システムが導入される事例が増えており、今後も更に増加するものと予想されます。
しかしながら、製造現場では無線通信の不安定性への懸念があります。様々なアプリケーションが免許不要周波数帯の無線規格を用いて独立に運用され、無線区間での干渉問題が生じ、アプリケーションが必要とする通信品質が満足されず正常に動作しないという問題が起こり始めているためです。 こうした懸念を解消するためNICTが機能とその間の情報のやり取りを定義した基本構成として、従来にはない「多種多様なシステムの協調と共存」という新しい概念を取り入れたSRF無線プラットフォームを提案しました。 さらにNICTとSRF無線プラットフォームに高い関心を持つ企業は2017年7月にFFPAを設立し、SRF無線プラットフォームを具体化し、社会実装していくために無線通信規格の技術仕様を策定してきました。
このほど、FFPAは、NICTが提案したSRF無線プラットフォームを製品に適用可能にするために、必要な機能、機能間のインターフェースの明確化を行った新たな通信規格の技術仕様を策定しました。 このプラットフォームを採用することにより、安心して安定に無線通信を利用することが可能となり、製造現場の様々な情報の可視化と統合管理を容易に実現することができます。
本技術仕様では、SRF無線プラットフォームの機能、インターフェースを規定し、製造現場に混在している多様な世代、規格、メーカーの無線システムが共存及び協調できる仕組みを実現しています。
SRF無線プラットフォームでは、フィールドマネージャが、ゲートウェイや無線端末から構成される複数の無線システムを管理・協調制御します。その際、
① 各無線システムにポリシー(方針)を与えることにより、無線資源(周波数、時間、空間)を配分すること、
② 無線通信とアプリケーションを意識した管理を行うこと、
③ 無線通信環境の監視を行うこと、
により、多様な無線通信を安定かつ効率的に運用することが可能となります(グローバル制御)。
また、無線通信環境が局所的に急激に変化することに対応するため、単一システムでの自律的な制御を可能にしています(ローカル制御)。
今回策定した技術仕様の概要は、FFPAが10月31日に開催するセミナー「SRF無線プラットフォームで創る未来の製造現場 ~FFPAの技術仕様Ver.1を解説~」において発表します。
今後テスト仕様の策定を進め、2020年中ごろを目途に認証プログラムを開始する予定です。また製造現場の様々な情報の可視化と、ネットワークに接続された設備の統合管理を可能とするSRF無線プラットフォームの普及を促進し、生産性向上のための情報通信利活用を推進していきます。
FFPAの技術仕様策定を記念し、10月31日にフクラシア品川クリスタルスクエア(東京都・港区)にて開催するセミナー。
https://www.ffp-a.org/news/jp-index.html#20190924a
*1 フレキシブルファクトリパートナーアライアンスについて
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために2017年7月に設立された非営利の任意団体。
メンバー企業は、2019年8月末現在、オムロン株式会社、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、国立研究開発法人情報通信研究機構、日本電気株式会社、富士通株式会社、サンリツオートメイション株式会社、村田機械株式会社、シーメンス株式会社の8社。会長は、アンドレアス・デンゲル(ドイツ人工知能研究センター)。
https://www.ffp-a.org/jp-index.html
*2 SRF無線プラットフォーム
多種多様な無線機器や設備を繋ぎ、安定に動作させるためのシステム構成。SRF(Smart Resource Flow)は、マルチレイヤシステム分析を用い、製造に関わる資源(人、設備、機器、材料、エネルギー、通信など)がスムーズに流れるよう管理するシステム工学戦略。
図1 無線プラットフォームで可能となる可視化と統合管理
図2 複数無線システムを協調制御するための構成
参加無料
~FFPAの技術仕様Ver.1を解説~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、今年も技術セミナーとミニ展示会を開催します。 技術セミナーでは、SRF無線プラットフォーム標準を規格化した技術仕様、今後の計画などをご紹介します。 ミニ展示会では、SRF無線プラットフォームを構成する機器のプロトタイプや、工場の無線化に向けた各社の取り組みをご覧いただけます。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
2019年6月3日
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、工場のワイヤレス化の推進及びそのための国際連携の確立への貢献に対して、令和元年度「情報通信月間」総務大臣表彰(団体)を受賞いたしました。
本表彰は、総務省が情報通信の発展に貢献した個人及び団体、デジタルコンテンツの今後の創作活動が期待される者に対して表彰する制度です。
FFPAは引き続き、工場内の無線通信の利活用を促進することにより工場内の生産性を向上させることを目的に、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定及び標準化を推進いたします。
受賞の概要は次のとおりです。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
(会長:アンドレアス・デンゲル)
製造現場で混在する多様な無線システムの安定化を図るための新たな無線通信規格の策定及び国際標準化の取組を推進し、また、国立研究開発法人情報通信研究機構・ ドイツ人工知能研究センター間の協力を深化させる等、工場のワイヤレス化の推進及びそのための国際連携の確立に多大な貢献をした。
情報通信月間
昭和60年(1985年)の情報通信の制度改革を機に、情報通信の普及・振興を図ることを目的として設けられたものであり、期間中、全国各地で情報通信に関する様々な行事を実施する中で、豊かな生活を実現する情報通信について広く国民の理解協力を求めていくこととしている。
総務省の報道資料
令和元年度「電波の日・情報通信月間」記念中央式典における表彰
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin10_02000052.html
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために2017年7月に設立された非営利の任意団体。 メンバー企業は、2018年9月末現在、オムロン株式会社、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、国立研究開発法人情報通信研究機構、日本電気株式会社、富士通株式会社、サンリツオートメイション株式会社、村田機械株式会社、シーメンス株式会社の8社。
参加無料
~実施テーマ:無線通信の可視化・シミュレーション、AGVの活用~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)では、工場のIoT化や情報利活用に関するトレンドや課題を共有するワークショップを企画・開催します。このワークショップは、FFPA VoC Community(注)会員相互の情報交換の場となります。
各テーマについて、話題提供をしてくださる方、議論に参加してくださる方の参加をお待ちしております。ワークショップの詳細内容は、ホームページおよびメール等で追ってご案内します。
VoC(Voice of Customer) Communityは、FFPAが運営を計画しているユーザー側のコミュニティ組織。製造現場の課題に関する情報交換や、FFPA情報をいち早く得ることができる。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
2019年4月1日
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、無線通信が利用される製造現場で活用できるFlexible Factory Security Guidelines(英文)を策定し、FFPAのウェブサイトで公開しました。このガイドラインは、工場におけるサイバーセキュリティ対策を、守るべき資産、脅威、リスクとともに記述したものです。
このガイドラインを活用して、
ことができます。
このユニークなガイドラインは、株式会社カスペルスキー、株式会社 FFRI、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社、日本電気株式会社の専門家により検討され、策定されたものです。
ガイドラインは、以下のサイトから無料でダウンロードすることができます。https://www.ffp-a.org/document/index.html
なお協力パートナーであるFlexible Factory Project (国立研究開発法人情報通信研究機構)が、より製造現場に近い部門で活用できるセキュリティ導入ガイドを公開していますので、こちらもご活用ください。 (http://www2.nict.go.jp/wireless/ffpj.html)
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために2017年7月に設立された非営利の任意団体。 メンバー企業は、2018年9月末現在、オムロン株式会社、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、国立研究開発法人情報通信研究機構、日本電気株式会社、富士通株式会社、サンリツオートメイション株式会社、村田機械株式会社、シーメンス株式会社の8社。
参加無料
~IoT導入の効果・手順を解説し、機器の操作体験も行います!~
近年、IoT (モノのインターネット)は様々な分野で利活用が進みつつあります。特に製造業では、工場内の様々な機械をネットワークで繋げることで、機械設備の制御、柔軟なラインの組み換え、機械稼働状況のデータ化などが可能となることから、製造現場の効率化やビジネス価値向上に繋がる仕組みとして期待されています。
IoT を工場に導入すると大きな効果が期待できる一方で、IoT 技術の根幹を担っている無線通信(ワイヤレス)の工場内の運用においては、適正な取り扱い方法を理解・把握していないと、思わぬトラブルが発生してしまう可能性もあります。
そこで、工場等の管理者・利用者の方々に向け、安心して工場向けワイヤレスIoT を導入・運用するために必要な無線の基礎知識(電波の特性や関連制度 等)、IoT 活用方法、導入・運用手順、トラブル時の解決方法などを座学講習や実機演習を通じて習得していただく講習会を開催します!
本イベントは、総務省 IoT機器等の電波利用システムの適正利用のためのICT人材育成事業として開催されます。
主催: 全国8か所の総合通信局、他
後援: フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)、他
開催日 | 申込締切日 | 開催場所 | 詳細情報 (クリックすると詳細情報が表示されます) | |
---|---|---|---|---|
関東 | 12月14日(金) | 募集を終了 | 東京都江東区 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 |
信越 | 12月19日(水) | 募集を終了 | 新潟県三条市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 燕三条 |
北陸 | 12月21日(金) | 募集を終了 | 富山県富山市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in とやま |
東北 | 1月18日(金) | 募集を終了 | 宮城県仙台市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 宮城 |
九州 | 1月25日(金) | 募集を終了 | 熊本県熊本市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 熊本 |
近畿 | 1月30日(水) | 募集を終了 | 大阪府大阪市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 大阪 |
東海 | 2月14日(木) | 募集を終了 | 愛知県名古屋市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 名古屋 |
北海道 | 2月20日(水) | 募集を終了 | 北海道札幌市 | 工場向けワイヤレスIoT講習会 in 北海道 |
※ イベントの詳細は、各地の総合通信局にお問合せください。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
国立研究開発法人情報通信研究機構
2018年10月23日
~フレキシブルファクトリ実現に向け、無線通信利活用を推進~
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)*1は、製造現場で様々な用途として混在利用される多様な無線システムの安定化を図るための新たな無線通信規格のドラフト版を取りまとめました。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、SRF無線プラットフォーム*2を提案し、無線規格の基本構成として採用されました。本ドラフト版は、製品への適用を可能にするために必要な付加機能と、機能間のインターフェースを明確化したものです。
本ドラフト版では、複数の無線システムを管理・協調制御するフィールドマネージャが、ポリシー設定、管理、監視を行うことが特長です。この特長をプラットフォームとして構築することで、製造現場に混在している多様な世代、規格、メーカーの無線システムが共存及び協調します。この結果、製造現場での無線通信利活用が促され、工場内の情報可視化、統合管理が可能になり、生産性向上が達成されます。
本ドラフト版の概要は、FFPAが10月30日に開催するセミナー「無線の利活用がもたらす製造現場の変革」において、市場のニーズやベンダ、システムインテグレータ、オペレータなどのベネフィット、技術要件を記したホワイトペーパーとともに発表します。
製造現場では、人手不足や働き方の変化などによる制約がある中で、生産性向上のための情報通信技術の利活用が進んでいます。具体例として、以下のニーズがあります。
・品質管理のため古い生産設備の精細な状態や、正しく作業がされたかの判定をリアルタイムで知りたい。
・人と生産設備の協調が進み、移動する人や自動搬送機などの間で確実な通信を行いたい。
・変種変量生産、マスカスタマイゼーションのため、工程やレイアウトの柔軟な変更に対応したい。
無線通信は、手軽さ、移動性、柔軟性の特長を有しており、これらのニーズを満たす有効な通信手段です。機器状態監視、製品検査、工程管理、環境センシング、機器制御など多様な用途(アプリケーション)で無線システムが導入される事例が増えており、今後も更に増加するものと予想されます。
製造現場では無線通信の不安定性への懸念があります。様々なアプリケーションが免許不要周波数帯の無線規格を用いて独立に運用され、無線区間での干渉問題が生じ、アプリケーションが必要とする通信品質が満足されず正常に動作しないという問題が起こるためです。こうした懸念を解消するため、NICTが機能とその間の情報のやり取りを定義した基本構成として、従来にはない「多種多様なシステムの協調と共存」という新しい概念を取り入れたSRF無線プラットフォームを提案しました。さらにNICTとSRF無線プラットフォームに高い関心を持つ企業は2017年7月にFFPAを設立し、SRF無線プラットフォームを具体化し、社会実装していくために無線通信規格を策定してきました。
このほど、FFPAは、NICTが提案したSRF無線プラットフォームを製品に適用可能にするために、必要な機能の付加と、機能間のインターフェースの明確化を行った新たな無線通信規格のドラフト版を取りまとめました。
本ドラフト版では、フィールドマネージャが、ゲートウェイや無線端末から構成される複数の無線システムを管理・協調制御します。その際、
① 各無線システムにポリシー(方針)を与えることにより、無線資源(周波数、時間、空間)を配分すること、
② 無線通信と応用システムを意識した管理を行うこと、
③ 無線通信環境の監視を行うことにより、多様な無線通信を安定かつ効率的に運用すること
が可能となります(グローバル制御)。
無線通信環境は局所的に、急激に変化することに対応するため、単一システムでの自律的な制御を可能にしています(ローカル制御)。
既存の無線機器を含め、混在する多様な規格、メーカー、世代の無線システムが共存及び協調できるように、通信制御が個別の無線システムに依存しない比較的上位層での制御が可能な枠組みを採用しています。さらに、無線システムが汎用的に使われることから、無線通信規格の一部はIEEE 802.1規格*3を参照、協調しています。
SRF無線プラットフォームは、製造現場で用いる無線通信に以下の価値を提供します。
・無線通信が混雑・変動する環境下でもシステムが止まらない信頼性
・製品品質や生産性を向上させるための多数かつ多様な無線システムを収容できるシステムキャパシティ
・IT専門家が不在でもデータフローや無線環境の管理ができるシステムの安定性と保守性
今回とりまとめたドラフト版の概要は、FFPAが10月30日に開催するセミナー「無線の利活用がもたらす製造現場の変革」において発表します。同時に、市場のニーズやベンダ、システムインテグレータ、オペレータのベネフィット、技術要件を記したホワイトペーパーを公開します。
今後、機能やインターフェースの詳細を検討し、2019年中旬を目途に新たな無線通信規格Ver. 1.0を策定し、製造現場に混在する多様な無線通信を安定化します。さらに、製造現場の情報可視化とネットワークに接続された設備の統合管理を可能にし、生産性向上のため情報通信技術の利活用を推進していきます。
VoC Community*4の設立記念イベントとして、ベルサール神田(東京・千代田区)にて10月30日(火)に開催するセミナー。
http://www.ffp-a.org/news/jp-index.html
*1 フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために2017年7月に設立された非営利の任意団体。
メンバー企業は、2018年9月末現在、オムロン株式会社、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、国立研究開発法人情報通信研究機構、日本電気株式会社、富士通株式会社、サンリツオートメイション株式会社、村田機械株式会社、シーメンス株式会社の8社。
http://www.ffp-a.org/jp-index.html
*2 SRF無線プラットフォーム
多種多様な無線機器や設備をつなぎ、安定に動作させるためのシステム構成。SRF(Smart Resource Flow)は、製造に関わる資源(人、設備、機器、材料、エネルギー、通信など)をスムーズに流れているように最適に管理するコンセプトで、これを基に構築したプラットフォーム。SRF無線プラットフォームの研究開発は、総務省の委託研究「狭空間における周波数稠密利用のための周波数有効利用技術の研究開発」により実施されている。
*3 IEEE 802.1規格
米国に本部を置く電気・電子技術の学会IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc)が定めるローカルエリアネットワークやメトロポリタンエリアワークの規格の種類。IEEE 802.1ワーキンググループの中間会合(2019年1月14-18日)は、FFPAがホストとなり、日本で初めて広島で開催される。
*4 VoC Community
製造現場での情報通信技術の利活用に関する情報交換を行うためのFFPAが運営するユーザーグループ。VoCはVoice of Customerの略。
参加無料
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、ユーザーグループVoC Communityを設立いたしました。その記念イベントといたしまして、セミナー「情報通信技術の利活用がもたらす製造現場の変革」を開催いたします。製造現場におけるIoT活用の動向、取り組みに加え、FFPAの最新活動をご紹介いたしますので、奮ってご参加ください。
会員募集
~ 会員募集 ~
FFPA VoC Community入会申込書 (Word)
FFPAでは、2018年10月30日(火)午後、東京・ベルサール神田(東京都千代田区)にて、FFPA VoC Community設立記念セミナーを開催いたします。VoC Community会員の方には、取り組みや製品・サービスを紹介する講演枠を設けます(枠には限りがありますので、希望者多数の場合は先着順となります)。また講演いただいた方は、1年間のプレミアム会員資格を会費無料で獲得できます(一般の会員は会費無料)。奮ってご参加ください。
~ 事前申し込みのご案内 ~
近年、人手不足や働き方改革の進展によって、「工場で情報通信技術(ICT)をもっと活用したい」と考える方が増えています。生産設備やその運用は工場によって千差万別ですが、ICTの活用では共通の課題も多く、問題や事例を共有し、解決のためのヒントを見つけたいという要望をしばしば聞きます。業界団体は数多くありますが、業種をまたいでこうした情報交換をする場はほとんどありません。
FFPAではこうしたニーズに応えるために、ユーザーグループVoC (Voice of Customer) Communityを設立します。アクティブに情報を発信・交換し、製造現場のデジタル化を進めたい方は、ぜひご参加ください。
VoC Communityは、2018年9月に設立を予定しています。
製造現場での情報通信技術(ICT)の利活用を推進するユーザーグループ
会員種別 | 会員資格 | 会員の権利(ベネフィット) |
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一般会員 | 本会の目的に賛同し、会員申請を行った日本国内の法人、団体 (会費無料) |
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プレミアム会員 | 一般会員の内、以下のアクションを行うもの(注1)
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一般会員の権利に加え、
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(注1)プレミアム会員の資格は365日間継続する。ただし資格保有中、(a), (b)のアクションにより延長される。
(注2)セミナー等イベントでの講演、小グループ会合への参加により、会費なしでプレミアム会員資格が得られる。
参加無料
~ 工場のワイヤレス化で生産性を向上 ~
工場ではIoT活用による生産性の向上が期待されています。IoTを駆使して様々な変化に対応するフレキシブルな工場の実現に向け、製造現場にこだわって、問題解決を図る取り組みをご紹介するセミナーを企画しました。工場の皆様、工場に関わるベンダーの皆様のご参加をお待ちしております!
IoTで実現するフレキシブルファクトリ 開催案内 (PDF)
WTP2018の詳細は、こちらから。
工場IoTの問題をひとりでお悩みの皆様、解決のヒントを見つけませんか?
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)では、工場のIoT化や情報利活用に関する問題を共有するワークショップを企画・開催します。本ワークショップでは、製造に関わる参加者で、それぞれの業種が異なるように小グループ(概ね5名以内)を形成します。FFPAメンバーも加わり、小グループで各社の事例や課題を議論して、課題解決のための糸口を探し出します。つきましては、参加者を募集します。
※ 募集結果により日時と場所を決定します。また、参加希望者が多数の場合、 第2回以降にお回りいただく場合があります。
※ 参加者の事例や課題によって、内容を一部変更する場合があります。
本ワークショップでの詳細内容は、小グループの中に留めますが、概要は参加者の許可を得て、設立が予定されているVoC Community(注)および外部へ公表することがあります。また参加者は、VoC Communityメンバーになることができます。
工場のIoT化や情報利活用に関する問題は、1社では最適な解決が難しいものです。ぜひ積極的な参加をご検討ください。
ワークショップ詳細のお問い合わせ、参加申込みは、以下にご連絡ください。
FFPA事務局:info@ffp-a.org
(注) VoC Community:VoC(Voice of Customer) Communityは、FFPAが運営を計画しているユーザー側のコミュニティ組織。製造現場の課題に関する情報交換や、FFPA情報をいち早く得ることができる。
以上
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
オムロン株式会社
株式会社国際電気通信基礎技術研究所
サンリツオートメイション株式会社
国立研究開発法人情報通信研究機構
日本電気株式会社
富士通株式会社
村田機械株式会社
2017年7月26日
~複数の無線システムの安定した通信を実現する協調制御技術の普及を推進~
オムロン株式会社(以下、オムロン)、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(以下、ATR)、サンリツオートメイション株式会社(以下、サンリツ)、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)、日本電気株式会社(以下、NEC)、富士通株式会社(以下、富士通)及び村田機械株式会社(以下、村田機械)は、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及を推進し、製造現場での無線の利活用を一層加速するため、「フレキシブルファクトリパートナーアライアンス」(英文名:Flexible Factory Partner Alliance、会長:ドイツ人工知能研究所(DFKI)アンドレアス・デンゲル教授)を本日結成しました。
今後、本アライアンスの取り組みを通じ、製造現場のIoT化の進展に伴う新たな「産業革命」への期待に応えていきます。
製造現場では、グローバル化の進展による厳しい国際競争や、少子高齢化に伴う人手不足と熟練工の減少などの対応のため、ICT活用による生産性向上が重要な課題となっています。生産性向上のために生産設備や生産状況の「見える化」が進む中、近年の製品開発サイクルの短期化により、工場内の機器配置や製造ライン構築の変更に対する柔軟性が求められているため、その実現に向けた重要技術である無線通信への期待が高まっています。実際、無線通信を試験導入する製造現場や、その試験結果から無線通信を本格的に導入する製造現場も増加傾向にあります。
一方、複数の無線システムが共存する工場内での無線の利活用には、無線システム間の干渉による通信の不安定化や設備稼働への影響という大きな課題があります。ところが、製造現場において、このような無線通信の課題の解決に向けた試みは行われてきませんでした。
上記の課題を解決するため、オムロン、ATR、サンリツ、NICT、NEC、富士通及び村田機械は、2015年6月から、複数の稼働中の工場において無線環境の評価と無線通信の実験を実施してきました。さらに、実際の製造現場での具体的な利用シーンを想定し、設備ごとに独立した無線システムを協調させて制御することで安定した通信を実現するための協調制御技術を、学会などを通じて広く提案してきました。
今般、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及を推進し、製造現場での無線の利活用を一層加速するため、「フレキシブルファクトリパートナーアライアンス」を結成しました。本アライアンスの会長には、ドイツ人工知能研究所(DFKI)のアンドレアス・デンゲル教授が就任しました。
今後、本アライアンスの取り組みを通じ、製造現場のIoT化の進展に伴う新たな「産業革命」への期待に応えていきます。
本アライアンスは、工場内の無線通信の利活用を促進することにより工場内の生産性を向上させるために、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定及び標準化、普及促進を図ることを目的とします。
本アライアンスは、目的の達成に向け、次の活動を行います。
(1) 工場内の複数の無線システムの協調制御技術に関する規格の策定
(2) (1)の規格の標準化活動
(3) 工場内の無線通信の利活用を促進するための普及啓発活動
(4) その他本アライアンスの目的を達成するために必要な活動
オムロン株式会社(本社 京都市下京区、代表取締役社長CEO:山田義仁)
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(本社 京都府相楽郡、代表取締役社長:浅見徹)
サンリツオートメイション株式会社(本社 東京都町田市、代表取締役社長:鈴木一哉)
国立研究開発法人情報通信研究機構(本部 東京都小金井市、理事長:徳田英幸)
日本電気株式会社(本社 東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼CEO:新野隆)
富士通株式会社(本社 東京都港区、代表取締役社長:田中達也)
村田機械株式会社(本社 京都市伏見区、代表取締役社長:村田大介)
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスホームページ: http://www.ffp-a.org/